「知財活用=権利取得」ではありません ― 日本弁理士会主催セミナーで副講師を担当して感じたこと ―

日本弁理士会主催の知財セミナー「使える!わかる!動ける!知財活用塾(入門編)」において、副講師として登壇しました。

本セミナーは、中小企業やスタートアップの経営者、知財担当者、またそれらを支援する支援担当者の方を対象に、実際に何をしたら事業に知財を活かしたことになるのか?をコンセプトに、知財の活用方法を経営者・実務者目線で理解し、実際に考え、動けるようになることを目的とした実践型プログラムです。

当日は、経営デザインシートを用いて仮想事例を分析するワークショップが中心となり、私は副講師として、各グループのファシリテーション(議論整理・思考のサポート)を担当しました。

よくある誤解「知財活用=権利取得」ではありません

セミナーで特に重視した論点の一つが、特許権や商標権を取ることだけが知財活用ではないという点です。
知財は、あくまでも経営を前に進めるための“手段の一つ”にすぎません。
そこでセミナーでは、経営デザインシートをベースに現在までの自社の価値の源泉を抽出し、将来に向けて何をするべきか考え、そのために知財をどう活用できるのかというワークショップを、グループに分かれて行いました。

知財が「コスト」になってしまう理由

知財を経営と切り離して考えてしまうと、とりあえず出願したけれど結局使われなかったり、権利はあるものの事業と噛み合っていなかったりします。結果として「特許を取っても意味がなかった」、「知財はお金ばかりかかる」という状態に陥りがちです。
このような状態になると、知財活動が疎かな経営になり、気づかないうちに他社の知財を侵害してしまうリスク、模倣品・模倣サービスへの対応ができないリスクが高まってしまいます。
知財は、経営の中に組み込んでこそ意味があります。

経営に「知財」をどう組み込むか

今回のセミナーを通じて改めて感じたことは、多くの方が、知財の重要性は感じているが、自社の経営にどう組み込めばよいのかわからないという点で悩まれているということでした。
これは、経営の話と知財の話を同列で整理する機会がこれまで少なかったことが大きな原因だと考えています。
そういう機会を提供する今回のセミナーは副講師としての参加でしたが、個人的にも意義があった内容だと感じました。

ご相談のご案内

・経営に知財をうまく活用したい
・権利取得ありきではなく、事業に合った知財の考え方を整理したい
・自社の状況に即して、 一緒に知財活用を考えてくれる専門家を探している
このようにお考えの方は、セミナーで扱った内容を、個別の事業内容に即して整理することも可能です。
セミナーで扱った考え方を、あなたの事業に当てはめて確認したい方は、お気軽にご相談ください。

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